【2023年3月】フランス パリから日本へ帰国 自力でPCR陰性証明取得方法

2023年3月上旬にフランスとベルギーに旅行へ行ってまいりました!
友人と二人旅行で、友人は医療関係の学校に通っていたこともあり新型コロナウイルスのワクチン4回接種済み。
私は2021年に2回接種して以降、副反応などの不安から3回目ワクチンを接種しておらず、2023年3月現在、帰国前72時間以内にPCR検査を受けて、陰性証明を得る必要がありました。

参考までに、私にも出来るかも!と思っていただくため私の渡航の前情報を少々ご紹介します。

私は一度フランスを訪れたことがあり、パリ中心地の土地勘はある状態でした。
また、フランス語は大学の第二外国語で学んでいましたが何年も前に大学卒業済み。
英語に関しては、ぺらぺらではないものの、簡単な日常会話や旅行英会話はなんとかできるという状態でした。

私の所感ではありますが、英語全く無理です!フランス語なんてもってのほか!一人でラボ(検査場)まで地図を見てたどり着ける気がしない!という方は、日本人向けのアテンドサービスなどがありますので、そちらをご利用ください。
かなり高額ではありますが、書式のミスは起きず、検査場での意思疎通を代行してもらえるので安心です。

では、私にもできるかも!と思われた皆さんへ
私の体験談が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
※5類への移行に伴い、今後陰性証明の取扱も変更が見込まれます。最新情報は厚生労働省のホームページで必ずご確認ください。

【パリ帰国時陰性証明①】私の利用した検査場

私の利用した検査場はLaboratoire de Biologie Médicale Paris Richelieuです。
住所は、55 rue de Richelieu 75002 Parisでオペラ座からすぐ近くにあります。

この検査場を利用した理由は2つです。

  • 在フランス日本大使館のホームページに厚生労働省が定めるフォーマットに基づく新型コロナウイルス検査証明書を取得できる検査機関リストとして挙げられていたから
  • ホテルから徒歩圏内にあったから

それぞれ詳細をご紹介していきますね!

厚生労働省が定めるフォーマットに基づく新型コロナウイルス検査証明書を取得できる検査機関

非常に面倒なのですが、日本に帰国する際の陰性証明において、日本がこの項目は必須!と決められているものがあります。

2023年3月現在ですと、
(1) 検査を受けた人の氏名、生年月日
(2) 採取検体、検査法
(3) 結果、検体採取日時、検査証明書交付年月日
(4) 医療機関名 が必須記載項目です。

検体採取方法は
・鼻咽頭ぬぐい液
・唾液
・鼻咽頭ぬぐい液・咽頭ぬぐい液の混合
・鼻腔ぬぐい液(核酸増幅検査に限る。)のいずれかのみ有効。

検査方法は
・核酸増幅検査(NAAT:Nucleic Acid Amplification Test)※1
・抗原定量検査(Quantitative Antigen Test(CLEIA、ECLIA 等))※2
  ※1 核酸増幅検査(NAAT)には、PCR 法やLAMP 法などが含まれる。
  ※2 抗原定性検査(Qualitative Antigen Test)ではない、のいずれかのみ有効。

その必須項目の一つでも欠けていたら、Visit Japanという事前に日本への入国審査を行うサイトで拒否されてしまいます。
これでもかなり項目数が減ったのですが、通常EU内で公式に利用されている陰性証明(現在使用している国は少ないですが)は検体採取方法の記載がないのです。。

そのため、厚生労働省が定めるフォーマットに基づく新型コロナウイルス検査証明書を記載してくれる検査機関が在フランス日本大使館に列挙されていますので、その中から選びました!

もしくはパリ滞在であれば、HOPITAL AMERICAINという日本語の通じる病院も在フランス日本大使館ホームページに掲載されていますので、ご利用ください。

在フランス日本大使館のホームページはこちらです!
https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kensashomei.html

ホテルから近い検査場を選ぶべし!

Laboratoire de Biologie Médicale Paris Richelieuを選んだ理由にホテルから徒歩で行けるというのを2つ目の理由にあげました。

それはなぜか?というと、検査を受ける日と検査結果をもとに日本の書式に記載してもらう日の2回、検査場を訪れる必要があるのです。
もしホテルから遠い、もしくは交通の便の悪い検査所を選んでしまうと、せっかくの旅行なのに観光の時間が削られてしまいますよね。

そのため、パリ市内だけでも10件の検査場が日本フォーマットに対応してくれますので、地図で場所を確認して決めましょう。

【パリ帰国時陰性証明②】検査へ行く準備

利用する検査場が決まりましたら、準備を進めましょう。
ここでは事前準備と当日の持ち物をご紹介します。

事前準備

まず、ラボ(検査場)にも定休日があります。
ご自身の帰国のフライトと定休日を睨めっこして、無理なく検査を受けて、日本書式フォーマットに記載してもらえるか考えましょう。

私の場合、水曜日の19時ごろパリ発のフライトでした。
そうすると72時間前の検体採取が必要なので日曜日の19時以降に検体採取が必要になります。
夜と日曜は営業していないラボでしたので、月曜日の朝に検体採取へ行き、月曜中に結果が出て、火曜日朝に日本のフォーマットに記載してもらうスケジュールを組みました。

定休日はどうやって調べるのか?という疑問が皆さんの頭の中に思い浮かぶのではないでしょうか?ここが結構障壁となりやすい部分です。

とりあえず、行く!と決めたラボの名前で検索をしました。
すると、色々なサイトが出て来ます。フランス語での記載が大きのですが、定休日と営業時間が出て来ます。
また、巡り巡ってPCR検査の予約は不要という情報をGETしました。(他の検査場は状況が違う場合ありますので、お調べください。)

また、検査の予約要否は結構調べるのが難しかったです。自分自身でもどうやってこうやってその情報にたどり着いたのかあまり覚えていません。
なので、検査場のホームページにメールアドレスが書かれていることが大多数かと思いますので、英語でメールを送るのが一番確実と思います。

当日持ち物

検査を受けるラボとご自身の検査計画を決めたら、あとは実行するだけです。
当日持ち物をご紹介します。

  • お金もしくはカード(私の時は38ユーロでした。)
  • パスポート
  • メールアドレス
  • スマホ
  • 日本のフォーマットの陰性証明

まずは、検査費用を払うための現金もしくはカードです。
ご自身で検査を受ける場合、検査費用のみ負担ですので50ユーロあれば足りるかと思います。
私の検査したラボは38ユーロでした。

パスポートは必ずチェックされますので持参ください。パスポートをもとに氏名や生年月日を登録してくださるので、登録され氏名や生年月日がパスポート表記と同じかどうかも必ずご自身の目でご確認ください。

メールアドレスは当日中にメールで結果が送られて来ますので、間違いなく届くアドレスを準備しましょう。

スマホは、もし英語での意思疎通に困った際に翻訳機として役に立つでしょう。
必ず持って行っておくと良いでしょう。

最後に一番大切な日本のフォーマットを印刷して持って行っておくこと。
こちらを受付で見せれば、(大使館掲載の検査場であれば)、すぐに日本への帰国用のPCRと理解してくれます。翌日持ってくるようにも伝えてくれます。

【パリ帰国時陰性証明③】検査を受ける流れ

検査場によって、流れが大きく異なるかと思いますので、私の検査を受けたLaboratoire de Biologie Médicale Paris Richelieuでの流れをご紹介します。

番号札をとる

まずは受付をします。日本の薬局や病院でもよくあるように、まずは番号札をとります。
こちらはドア入ってすぐに発券機がありました。

受付

休み明けということもあり、30分ほどかかりましたが、自分の番号が呼び出されます。
受付カウンターへ行き、日本フォーマットを見せながら、英語でPCR検査が受けたいというと「ああPCR検査ね」という感じで、パスポートを出すよう要求されます。
その後、メールアドレスを付箋に書いて受付に渡します。氏名や生年月日やメールアドレスに間違いがないことを確認しました。
次に検査費用38ユーロをカードで支払いました。
日本のフォーマットは翌日朝持ってくるよう指示されます。
そして、検査の順番まで待ちます。

検査へ

検査を実施するお姉さんが検査を受ける人の名前を呼びます。
自身の名前が呼ばれたら検査室へ入ります。小さな部屋に椅子があって、検査器具が机に置かれているシンプルな検査室です。
椅子に座ると名前と生年月日の確認があるので、名前と生年月日を言います。
確認が終われば、早速長い綿棒を鼻の奥(しかも両鼻)グリグリされて、検査は終了です。
Merciと声かけ、検査室をでます。そのままその日は帰ってOKです。

【パリ帰国時陰性証明④】検査結果の受け取り

当日の15時半ごろに陰性との結果のメールが来ました。
EU書式でくるものと検査機関の書式で来るものの2つがあります。
パッと見た感じ検査機関発行の結果の方は日本入国に使える気がしましたが、念には念を日本書式を翌日書いてもらいに行くことにしました。

翌日朝、再び番号札をとって、番号が呼ばれたら受付に行きました。
日本の書式をみせて昨日PCRを受けた旨伝えると、パスポートを出すように言われました。
そして、日本フォーマットの名前と生年月日の部分は自分で書くように言われました。

名前と生年月日をかき、受付の方に渡すと残りの部分を全て埋めてくださり、無事に日本へ帰国するための陰性証明取得が完了しました!

まとめ

ふ〜長かった。。
現在の陰性証明取得はかなりマシになっていますが、まだまだめんどくさいです。
こちらの記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
言えることは、日本を立つ前に
・どの検査場にするのか
・陰性証明取得スケジュールを立てる
・日本のフォーマットを印刷しておく
この3つは行っておくと安心です。

どうか皆さんの旅が良い旅になりますように…!

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